【MINI クーパーD 試乗】乗って「なるほど」5ドアならではの走り…島崎七生人

試乗記 輸入車
MINI クーパーD 5ドア
MINI クーパーD 5ドア 全 9 枚 拡大写真

荷物やペットを載(乗)せるにしても、後席用ドアがあったほうが便利。そんな実利を高めた5ドアの評判は高いようだが、もうひと押し商品性を高めたのがディーゼルモデル。「クーパーD」比較で3ドア+18万円の318万円という車両本体価格も実に絶妙だ。

そして実際に試乗してみると「なるほど」と思わせられた。3ドアがスポーティで健康的なミニ本来の走りを実現しているのに対し、5ドアは同じ3気筒ディーゼルターボ(スペックは共通で116ps/270Nm)+6速ATの組み合わせながら、よりファミリーカー的な走りっぷりに仕上げられているからだ。

車重は3ドア+50kgでリヤ側が+40kg、ホイールベースは+70mm。そんな差が基礎になり、3ドア以上に乗り味がオットリとしており、またそのオットリと動力性能のマッチングも上々で、自然なアクセルワークで意のままの加・減速をさせられるのがいい。100km/hのエンジン回転は6速で1800rpmほど。音や振動のレベルは低く、ピレリP7を履く足回りの設定も穏やかだ。

3ドアより幾分か乗用車的なポジションの室内空間も居心地がいい。後席もスペースは広大とはいかないまでも大人でも快適に過ごせる。また写真でも示したが、リヤクォーターウインドがドライバーの視界をしっかりと確保しつつ、後席に座った場合の視界の明るさにもキチンと貢献している点も見逃せない。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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