エアバス・ヘリコプターズは、中型双発ヘリコプター『H175』のVIP仕様初号機を納入した。
VIP仕様は同クラス最大のキャビンサイズに加え、スタイルと快適性を融合させたインテリアを採用した機材で、ビジネスジェット機やスーパーヨットで世界的に高名なペガサスデザインが開発した。
今回のH175は、7人を収容できるフルカスタマイズされたVIP仕様。キャビンレイアウトは、前方をラウンジのように4人が向かい合うクラブシート型とギャレーを備え、後方は3人が座れるソファ型シートを採用する。
キャビン内に使用される最高級素材の他にも、乗降用電動ステップ付きヒンジ式ドアや調光可能な窓、ムードライトを装備する。機内エンターテインメントは、機外カメラの映像やムービングマップを見られる液晶画面付きシステムや衛星通信による接続サービスを装備する。ジェット機のようにヘッドセットなしで会話するとができる高い防音性も備える。
H175には、6~8座席のVIP仕様、9~12座席のエグゼクティブ仕様があり、プライベートや社用機向けのハイエンドモデルで、ジェット機のような滑らかな乗り心地を実現するとしている。大きな窓も特長で、すべての座席からパノラマビューを体験できる。
プライベートや社用機向け以外にも、H175はオフショア人員輸送から公共サービスまで様々なミッションに利用できる。
VIP仕様は、今回の初納入に続き、今年後半には2号機目を納入する予定。公共サービス仕様は、2017年後半に市場投入予定。