日本製車両のバンコク都市鉄道新路線、ガラガラで運賃値下げ検討

鉄道 企業動向
パープルラインの車内
パープルラインの車内 全 1 枚 拡大写真

【タイ】今月6日に開業したバンコク首都圏の都市鉄道新路線パープルラインの乗客数が想定を大幅に下回り、事業主体のタイ電車公社(MRTA)が早くも運賃値下げの検討を始めた。

 MRTAはパープルラインの利用者を1日6万―7万人と見込んでいたが、これまでのところ平均2万人程度にとどまっている。バンコク都心に向う既存の地下鉄路線ブルーラインと接続していない上、運賃(14―42バーツ)が比較的高いことから、敬遠されているもようだ。

 パープルラインはバンコク北西郊外のノンタブリ県バンヤイとバンコク北部のバンスーを結ぶ全長23キロ。ブルーラインはバンスーから南下し、バンコク都心のアソーク、シーロムを通り、西に転じてタイ国鉄(SRT)バンコク駅があるフアラムポーンに至る全長21キロ。両路線が接続すれば郊外から都心への交通が一気にスムーズになるはずだったが、パープルラインの南東側の終点であるバンスー地区のタオプーン駅とブルーラインの西北の終点であるバンスー駅は約1キロ離れ、接続していない。タイ当局は両駅間に無料のシャトルバスを運行しているが、不便であることは否めない。

 パープルラインは既存の都市鉄道ブルーラインを運営するバンコク・エクスプレスウェイ・アンド・メトロ社(BEM)が運営し、車両、信号・運行監視設備、変電設備、通信設備など鉄道システムの納入と軌道、駅設備などのメンテナンスを東芝、丸紅、JR東日本が担当する。タイの都市鉄道に日本の車両、システムが導入されるのは今回が初めて。

《newsclip》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  2. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
  3. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  4. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  5. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  6. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  7. ホンダ『ヴェゼル』マイナーチェンジで3グレードに集約、納期改善へ…「HuNT」「PLaY」新設定で個性強調
  8. メルセデスベンツ『Gクラス』にEV誕生、4モーターで587馬力…北京モーターショー2024
  9. MINIに新種『エースマン』登場、航続406kmのEV…北京モーターショー2024
  10. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
ランキングをもっと見る