ルネサスエレクトロニクスは8月22日、一部報道で米国半導体のインターシルの買収に向けて最終交渉に入ったと報じられたことに関して「事業の成長に向けて本件を含めてさまざまな可能性を検討している」と、買収交渉を認めた。
ルネサスは、一連のリストラ計画をほぼ完了しており、今後は成長戦略を進めるため、特に車載半導体事業を強化するため、インターシルの買収を検討している。車載半導体は、自動車の電子化や、先進運転支援システム(ADAS)の普及、自動運転車の実用化に向けて今後、需要が急拡大する見通し。
ルネサスはエンジン系の半導体に強いが、インフォテインメント系や電源管理などの半導体に強いインターシルを買収することで、事業の幅を広げる。
ルネサスではインターシル買収交渉を認めているものの「現時点で決まった事実はない」としている。