【ホンダ NSX 新型】開発責任者クラウス氏「日米開発者の文化の衝突がNSXを作った」

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本社ショールームの展示されているホンダ『NSX』
本社ショールームの展示されているホンダ『NSX』 全 2 枚 拡大写真

ホンダは8月25日、スーパースポーツカー『NSX』の発表会を東京ビッグサイトで開催した。その開発は日米合同チームで進められたが、開発責任者のテッド・クラウス氏によると、何度も日米開発者の間で文化的な衝突が起こったそうだ。

「問題に対してどうやってアプローチするかという違いや文化的な違いもあったので、いつかは衝突してしまうという感じだった。しかし、私はそれをマイナスと考えずにプラスと考えた」とクラウス氏は話す。

というのも、違いがあるから議論するようになり、みんないい車をつくるためにだんだんとワクワクし興奮してくるからだ。しかし、なかなか結論が出ないことも多かった。そんな時は実際にものを見たり触ったりして確かめた。それでも結論がでなかった時は実際に実験を行い、その検証結果を見て、一番良かったものを選んだそうだ。

「おそらく米国人だけのチームで開発したら、ハイブリッド型のパワーユニットが実現できなかったかもしれません。逆に日本人だけのチームだったら、複合素材を使ったスペースフレームは実現できなかったかもしれません。日米合同だったからこそ、これまでになかった車が生まれたと思う」とクラウス氏は説明する。

そのクラウス氏は1963年生まれ。1990年1月に米デトロイトモーターショーで初代NSXを見て、「自動車以外の何かを感じた」と同年秋に米国ホンダに入社。約20年後の2011年に新型NSXの開発を任された。目下の悩みはそのNSXを買って乗れないということ。3人の子供を育てながら現在は『アコードクーペ』を走らせているそうだ。

《山田清志》

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