大同特殊鋼は、連結子会社のダイドー電子(DEC)とインターメタリックス・ジャパン(IMJ)を、2017年1月1日付けで合併すると発表した。
大同特殊鋼は、中期経営計画の基本方針として高機能磁石事業を重要な成長領域に掲げている。同社グループでは、同事業領域で1990年1月にDECを分社化して設立、その後、DECの海外子会社として、タイ・アユタヤ、中国・深セン、中国・蘇州に製造・販売拠点を展開している。
また、2011年12月にIMJを3社合弁で設立したが、2015年3月に合弁を解消し、大同特殊鋼が完全子会社化した。
今回、DECとIMJを合併することで、DECグループの製造・販売するネオジムボンド磁石、ネオジム熱間加工磁石、SmFeNボンド磁石とIMJの製造・販売するネオジム焼結磁石を一元化する。これによってハイブリッド自動車や電気自動車など向けの高機能磁石事業を強化する。
DECを存続会社としてIMJは解散する。
同社グループの強みである豊富な品揃えの中から適切な特性・形状を迅速に提供し、顧客の要求に対応するトータルソリューションを提供する。
また、これまで両社が培ってきたノウハウを結集することで、営業・技術の強化による製造・加工プロセスの最適化、経営効率化によるコスト削減、納期短縮やDECの海外子会社を活用した最適地での製品供給体制を構築する。