キャタピラージャパンは9月6日、国産初の油圧ショベル「Y35」が国立科学博物館重要科学技術史資料(未来技術遺産)に選定されたと発表した。
油圧ショベル Y35は、フランス・シカム社との技術提携により開発され、キャタピラージャパン明石事業所の前身である新三菱重工業明石工場で生産。エンジンに1個の固定容量型ギヤーポンプを直結し、そこで発生する圧油を切替弁に流す1ポンプ1バルブ油圧システムによって作動し、チェーン駆動で走行した。1961年に国産初の全油圧式油圧ショベルとして出荷され、高度経済成長期まっただ中、商品名「ユンボ」が油圧ショベルの代名詞となるなど、全国の建設現場で活躍した。
今回、戦後日本の国土開発に顕著な貢献を果たした建設機械として重要であるとし、未来技術遺産に選定された。