米国の自動車大手、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)US(旧クライスラーグループ)は9月15日、北米を中心に全世界でおよそ190万台のリコール(回収・無償修理)を行うと発表した。
今回のリコールは、安全装備の不具合が原因。同社によると、ある一定の条件下での衝突事故において、エアバッグやシートベルトプリテンショナーが、本来の機能を発揮しないおそれがあるという。
リコールの対象となるのは、2011‐2014年モデルのクライスラー『200』、2010‐2014年モデルのジープ『パトリオット』、『コンパス』など6車種。
米国ではおよそ140万台、カナダでは14万2959台、メキシコでは8万1901台、その他の世界市場では28万4051台、全世界で合計およそ190万9000台がリコールに該当する。
なお同社は、「この不具合に起因した可能性のある事故で、3名の死者と5名の負傷者を確認している」とコメント。FCA USは、対象車を保有する顧客に連絡。販売店において、順次リコール作業を行うとしている。