台湾鉄路管理局(台鉄)は10月3日から、自強号(日本の特急列車に相当)で使用している車両に、東武鉄道の「日光詣スペーシア」に似せたデザインの装飾を施して運転する。
「日光詣スペーシア」は、東武鉄道が特急スペーシアで運用している100系電車の6両編成2本(103・106編成)を、日光の社寺をイメージした金色などで装飾した特別塗装車。2015年4月から103編成が特別塗装による運用を開始し、同年7月からは106編成も特別塗装に変わった。
東武鉄道が9月28日に発表したところによると、中間の客車と両端2両の電気機関車で構成される自強号用の台鉄E1000形電車のうち、14両編成1本が「日光詣スペーシア」と同様のデザインに変更される。運行期間は10月3日から約6カ月間で、西部幹線・東部幹線の潮州~台南~台中~台北~花蓮~台東間で運用される。
これに伴い、東武「日光詣スペーシア」103編成と台鉄自強号「日光詣スペーシア」デザイン車両の先頭車に、共通デザインの記念エンブレムを取り付ける。
このほか、運行初日の10月3日には、東武の浅草駅(東京都台東区)と台鉄の南港駅(台北市南港区)で「日光詣スペーシア」の同時発車式が行われる。開催時間は浅草駅が11時10分から11時35分まで、1時間の時差がある南港駅では9時31分から10時21分頃までとなる。
東武と台鉄は2015年12月、友好鉄道協定を締結。今年6月には東武の特急『りょうもう』で運用されている200系電車の6両編成1本(208編成)が、台鉄自強号『普悠瑪』で運用されているTEMU2000形電車に似せたデザインで装飾されている。