JR東日本の仙台支社と水戸支社は10月12日、まもなく運転を再開する予定の常磐線相馬(福島県相馬市)~浜吉田(宮城県亘理町)間22.6kmについて、営業距離を変更すると発表した。
相馬~浜吉田間は2011年3月、東日本大震災で発生した津波で線路が流失するなど甚大な被害が発生。線路を内陸部に移して復旧することになり、今年12月10日から運転を再開する予定だ。
発表によると、ルートが変わることから営業距離も変更されることになり、相馬~浜吉田間の全体では0.6km長い23.2kmになる。隣接駅間では、相馬~駒ヶ嶺間が現在と同じ4.4kmで、駒ヶ嶺~新地間は現在より0.2km短い4.2kmになる。これ以外の各区間は今より0.1~0.4km長くなる。
これに伴い、一部の区間では運賃が変わる。大人・片道の場合、新地~仙台間は現在の運賃が切符760円・IC756円であるのに対し、変更後は切符が80円高い840円、ICが86円高い842円に。一方、坂元~日立木間は今より86~90円安い切符320円・IC324円になる。
運賃の変更は、2017年春に予定されている磐越西線の新駅開業にあわせて実施される。このため、再開後しばらくは現在と同じ運賃が適用される。ただし、営業距離の変更後に運賃が安くなる区間は、運転再開日から変更後の運賃で乗車券などを購入できる。一方、営業距離の変更後に運賃が高くなる区間は、運賃変更日の前に購入した乗車券などでそのまま乗車できる。