プロッツァは10月14日、電動(EV)三輪車の新型プロトタイプ「E-TukTuk」を開発し、ラオス南部の都市パクセで走行試験を開始したと発表した。
新型モデルは、乗客タイプ・乗客&貨物タイプ・貨物タイプの3タイプあり、各2台ずつ合計6台を導入。3タイプは同じプラットフォームで開発されており、用途に合わせてシートレイアウトを選択できる。また従来よりも小型軽量化されており、狭い路地の走行や小人数での利用に適した設計となっている。
新型「E-TukTuk」の開発事業は、環境省による「途上国向け低炭素技術イノベーション創出事業」の補助金を受けて推進されており、同事業はEV三輪車の普及を通じてラオスの二酸化炭素の削減を図っていくことを目的としている。
今回、現地で実施する走行試験では、現地風土への適応性、走行距離、充電頻度、バッテリーの使用状況等を調査。また、ドライバーや乗客にヒアリングを実施し、量産移行に向けた最終改良の情報収集を行う。
ラオスでは、電力の90%以上が豊富な水力発電で産み出されており、また反対に石油輸入が貿易赤字の多くを占めている背景から、石油エネルギーからの転換を推進している。現在、パクセ市民の足となっているトゥクトゥクやサムロー等の三輪ガソリン車に代わり、新型モデルが環境にやさしい「E-TukTuk」として普及していくことが、現地から期待されている。