【新聞ウォッチ】円高進行の中間決算---マツダと富士重の営業利益3割減の見通し

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年10月25日付

●「ノート」にEV新技術(読売・8面)

●JR九州上場、デザイン重視意識を変えた(朝日・7面)

●自動車素材軽く強く、鉄鋼・塗料メーカー開発強化(毎日・7面)

●ボーイング次世代機「777X」向け、富士重など設備投資活発(産経・10面)

●カープ商戦ヒット連発、菓子、ビール、作業用ヘルメット(産経・10面)

●リニア経済効果最大化、国交省、駅周辺整備など年度内に調査開始(産経・11面)

●物流停滞回避へ自衛策、ヤマトトレーラー連結、運転手不足深刻(日経・1面)

●マツダ・富士重3割減益、今期営業、円高打撃、販売は堅調(日経・3面)

●ゴーン日産再起動、見えた「ビッグ3」の背中、三菱自に乗り込み自ら指揮(日経・11面)

●IHI、8年ぶり無配、今期海洋事業撤退も視野(日経・11面)

ひとくちコメント

今週末から自動車メーカーの中間(4~9月期)決算の発表が本格化する。円高による業績予想の下方修正や想定為替レートの変更などが焦点とみられるが、きょうの日経によると「マツダと富士重工業の業績が円高で悪化する」と報じている。

それによると、2017年3月期の連結営業利益はマツダが25%減の1700億円、富士重は29%減の4000億円を見込んでいたが、マツダが前期比34%減の1500億円程度、富士重が35%減の3700億円程度とそれぞれ従来想定を下回る見通しだという。

両社とも輸出比率が高く、円高進行で輸出採算が悪化しているためで、想定為替レートを円高方向に大きく修正。世界販売は底堅く推移しているが補いきれないとみている。

想定レートをマツダが1ドル=110円から102円程度に修正、富士重も下期以降を105円から100円程度に見直すという。ただ、きょうの日経のマーケット面で輸出企業の業績見通しに関連した記事を掲載。「『下方修正ショック』」はすでに円相場に織り込み済み。予想より軽微との見方も多い。米国が年末に追加利上げする流れになれば円相場は1ドル=110円を目指すとの声も出ている」と伝えている。

自動車などの輸出企業は80円割れの超円高で赤字転落という苦い経験をしたが、このため、できるだけ為替相場に左右されない財務体質の強化を図ってきた企業も少なくない。円安の追い風に支えられた前の期と比べれば数字の上では大幅減益となる見通しだが、新車の販売台数が堅調に推移していれば、急激な変動が発生しない限り、一喜一憂するほどでもないとの見方もある。

《福田俊之》

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