【新聞ウォッチ】分割民営化から30年、JR九州が上場---初値3100円、終値2990円

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JR九州のクルーズトレイン『ななつ星 in 九州』
JR九州のクルーズトレイン『ななつ星 in 九州』 全 4 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年10月26日付

●JR九州東証上場初値3100円、多角化経営強化(読売・2面)

●日産、都内に新事務所、IT技術者獲得拠点に(読売・8面) 

●「レクサス」4年連続首位、米誌車の信頼度ランキング(朝日・8面)

●企業の6割超人手不足、目立つ中小・非製造、財務省調査(産経・11面)

●新車リース現金一括で、オリックス、個人向け1割安(日経・13面)

●インドでHV再投入、ホンダ、品ぞろえ拡充(日経・13面)

●日野自、営業益4割減、4-9月320億円、円高で輸出採算悪化(日経・15面)

●会社研究、ホンダ 原点回帰、世界モデルに磨き(日経・15面)

ひとくちコメント

初値3100円、終値2990円。豪華寝台列車「ななつ星」が人気のJR九州が、東京証券取引所1部に株式を上場した。1987年の国鉄民営化以来、JRグループの上場は93年の東日本、96年の西日本、97年の東海に続いて4社目。収益性の低いローカル線を抱える本州以外の北海道、四国を含めた「3島会社」では初めての上場である。

上場初日の取引は、売り出し価格(2600円)を19%上回る3100円の初値をつけ、2990円で取引を終えた。

きょうの各紙も「JR九州東証上場初値3100円、多角化経営強化」(読売)、「JR九州上場終値2990円、売り出し15%上回る、時価総額4784円に」(産経)などと、経済面などに大きく掲載。

このうち、日経は「JR九州大商いで発進」との見出しで、「売買代金は2736億円と東証1部で最大となり、初日から2位の任天堂(781億円)の3.5倍に達する大商いを演じた」としながら「鉄道以外の事業で稼ぐ収益構造が評価された」と伝えている。

毎日と東京は「社説」のテーマとしても取り上げている。毎日は「挑戦の旅を見守りたい」とのタイトルで「地元にも、株主にも長期的利益をもたらすような発案に期待したい」とエールを送る。

また、分割民営化から30年が経過。東京は「経営格差の影を見よ」との見出しで「地域の交通の将来像をいかに描くかは住民や自治体の丁寧な議論が欠かせない。同時に時代にそぐわなくなったJR関連の法制度を見直していくことは、政府や政治家が向き合う重い役割のはずだ」と警鐘を鳴らしている。

投資家にとって気になるのは上場から2日目の株価。初日の大商いがご祝儀相場で終わるのかどうか、本業の鉄道事業の安全運行とともに、ホテルや不動産、飲食店などJR九州ならではの今後の多角化経営にも注目したい。

《福田俊之》

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