「ポケモンGO」が原因で発生した国内最初の死亡事故、運転者に実刑判決

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今年8月、徳島県徳島市内で軽ワゴン車を運転中に「ポケモンGO」をプレイし、前方不注視から横断者をはねて死傷させたとして、過失致死の罪に問われた39歳の男に対する判決公判が10月31日、徳島地裁で開かれた。裁判所は禁錮の実刑を命じている。

問題の事故は2016年8月23日の午後7時35分ごろ発生している。徳島市方上町付近の県道(片側1車線の直線区間、横断歩道あり、信号機なし)で、徒歩で横断歩道を渡っていた高齢女性2人に対し、交差進行してきた軽ワゴン車が衝突。72歳の女性が死亡。60歳の女性が骨折などの重傷を負った。

警察はクルマを運転していた39歳の男を逮捕したが、聴取に対して「スマートフォンでゲームアプリ(ポケモンGO)をプレイしていて、前をよく見ていなかった」などと供述。ポケモンGOが日本国内で提供開始となってから1か月目で発生した初の死亡事故となり、検察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死傷)の罪で起訴していた。

10月31日開かれた判決公判で、徳島地裁の荒井智也裁判官は「被告は運転中、断続的にスマートフォンの画面を注視し、前方不注視の状態となっていた」と認定した。その上で裁判官は「現場は見通しの良い直線路であるにもかかわらず、被害者にまったく気づかない状態で事故を起こしており、その過失は非常に大きい」と指摘。被告に対して禁錮1年2か月の実刑判決を言い渡している。

《石田真一》

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