東京・青山のホンダ ウエルカムプラザで11月26日、「未来にあったらいいな」という想いで子どもたちがつくった作品を展示・選評する「子どもアイディアコンテスト」が行われ、審査員の茂木健一郎氏、まるも亜希子氏らが、未来を担う彼らのアイデアを讃えた。
同コンテストの最終審査に選ばれたのは、低学年の部14作品と、高学年の部14作品。28の“自由は発想”が競演し、子どもたちそれぞれが作品に対する想いを伝えた。「ここにいるみんながすごい。今回、受賞できなかった人の作品もほんとうにすごかった。全国4000作品から選ばれた人たちのアイデアは本当にすごい」と茂木氏。
「参加者投票では自分の作品に投票するはずと思ったのに、みんなこの作品に投票していた。なぜならば、非常に高い技術力と洞察力が見えたからだろうね。とくに100年後のイメージに感動していたんだろうね」と茂木氏が評価したのは、高学年の部 小学校6年 伊藤智哉さん(宮城県)の「資源虫リサイクラー」。
「新開発のび生物『資源虫』!! 100年かけて資源化する」「100年かかる訳…すぐ地下資源ができてしまうと、いままでのように資源を無駄にしてしまいます。なので100年後にできたほうが、いまある資源を大切にし、これからさきの地下資源の使い方を見直して、資源を大切にすることで、地球温暖化など地球の問題が少しでも良い方向へ向かっていくと思うからです」(伊藤さん)。
また、まるも氏が「ポイントは、いまの政治がどうしようもないという状況を、なんとかしたいという心意気に感動した。プレゼンテーションがとても力強く、日本を変えてくれるような政治家になってくれたら、これから安心だななんて思いました」と評価したのは、高学年の部 小学校5年 中西眞緒さん(静岡県)の「a robot for politics」。
中西さんは、「いまの政治はとても不安定で、おかしな発言をする人もいるので、未来には、どの国とも友好的で、みんながみんなのことを考えられる世界があってほしい」という想いから作品化。「政治家へのアドバイスを、いつでも的確にしてくれるところをつくった。ロボットが政治家たちの要点をきちんと語ってくれます。また、忘れがちな情報をしっかり映してくれるところも助かります」。
どの“未来”も大人たちを唸らせた「子どもアイディアコンテスト」。その最優秀作品は、高学年の部が小学校4年 南咲妃さん・小学校2年 南森譲さん(東京都)による「捨てる果物や野さいの皮が洋服に!『世界一のエコ服せいぞう機』」、低学年の部が小学校2年 仁田原こころさん(北海道)による「まちじゅうキラキラバイク」だった。