日産、自動運技術を用いた完成車無人搬送システムの台車は4WS!

自動車 ビジネス 企業動向
日産 インテリジェント ビークル トーイング
日産 インテリジェント ビークル トーイング 全 8 枚 拡大写真

日産自動車は12月5日、自動運技術を用いた完成車の無人搬送システムを神奈川県横須賀市にある追浜工場で報道陣に公開した。

インテリジェント ビークル トーイングと名付けられたこのシステムは、電気自動車『リーフ』をベースに自動運転機能を備えた車が最大で3台の完成車をけん引して、1.4km先にある専用ふ頭まで無人で搬送するというもの。

いわば日産の持つ自動運転技術を工場内の搬送にも活用したものだが、リーフにけん引されて完成車を載せる台車に、かつて日産が世界で初めて実用化した技術が使われている。それが1985年に7代目『スカイライン』に搭載された電子制御4輪操舵システム「HICAS」だ。

日産の市販車ではすでに使われていないHICASが無人搬送システムの台車で復活したのにはわけがある。もともと工場内での完成車搬送は1台ずつ人海戦術で行われており、そのルートにはきついカーブも何か所かある。インテリジェント ビークル トーイングでは無人のリーフが完成車を載せた3つの台車をけん引するが、例え工場内の搬送といえども、台車が反対車線にはみ出すわけにはいかない。

そこでそれぞれの台車にHICASを採用することで、Rのきついコーナーでも3つの台車それぞれが内輪差をなくして通過することで、反対車線にはみ出すことなく無人のけん引車に追従するよう工夫しているわけだ。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 【トヨタ GRカローラ 新型試乗】「GRヤリス」とはスタンスが明確に違う理由…河村康彦
  2. アルピナ『B3』が2度目のフェイスリフトへ! リムジン&ツーリングをWスクープ
  3. 『N-BOXカスタム』用パーツが一挙発売、ブリッツからエアクリーナーシリーズ4種類・5製品が発売
  4. ランボルギーニ、新型車を間もなく発表へ…電動『ウルス』の可能性も
  5. [音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
  6. 三菱『エクリプス クロスPHEV』は、新しい毎日に踏み出せる「今の時代、最強の1台」だPR
  7. トヨタ『スターレット』復活! 2026年デビューか?
  8. ホンダの新型SUV『WR-V』、発売1か月で1万3000台を受注…月販計画の4倍超
  9. トヨタ『ハリアー』が今夏ビッグマイチェン!? 「ハンマーヘッド」デザイン採用か
  10. 空力とエンジン性能を高める“穴”の真相~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る