ヤマト運輸は、第13回エコプロダクツ大賞において、路線バスを活用した宅急便輸送「客貨混載」の取り組みが「環境大臣賞」を受賞したと発表した。
エコプロダクツ大賞は、環境負荷の低減に配慮した優れた製品・サービス(エコプロダクツ)の表彰を通じ、それらに関する情報をユーザーに広く伝えるとともに、供給者である企業等の取り組みを支援することで、エコプロダクツの開発・普及を図ることを目的に、2004年に創設されたもの。
ヤマト運輸では、2015年6月より、バス事業者と連携し、路線バスに一定量の宅急便を積載できるよう、座席の一部を荷台スペースとするなどしてトラックで運行していた区間の一部を路線バスに切り替えて輸送する「客貨混載」を開始。これにより、CO2排出量の削減につながり、環境負荷低減を実現した。
また客貨混載により、バス事業者は新たな収入源を確保、過疎化や高齢化が進む中山間地域の自治体は、生活交通路線の安定化による地域住民の生活基盤の維持・向上を実現。ヤマト運輸では、セールスドライバーが地域に滞在する時間が増え、より地域に密着したサービスを行えるなど、環境負荷低減に留まらない幅広い効果を生み出した。
岩手県でスタートした客貨混載の取り組みは、宮崎県そして、2016年には北海道や熊本県でも地域のバス事業者と連携して展開している。