【ダカール2017】プジョー勢が4輪総合1-2-3で終盤戦突入…ローブ対ペテランセルは僅差

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やはり『プジョー 3008 DKR』が今年のダカールの主役となっている。
やはり『プジョー 3008 DKR』が今年のダカールの主役となっている。 全 8 枚 拡大写真

現地1月2日から南米のパラグアイ、ボリビア、アルゼンチンを舞台に競われている「ダカールラリー2017」。現地10日のステージ8を終えた段階で、4輪はプジョー勢が総合1-2-3を占拠し、連覇へ向かって邁進中だ。

休息日(現地8日)を挟み、中盤戦は天候不順によるステージ距離変更やキャンセル等が相次ぐ展開となった今年のダカール。ナビゲーション難度も高いと評される戦いが続くなか、4輪の総合トップ6(現地10日のステージ8終了時)は以下の通りとなっている。

1位 #309 セバスチャン・ローブ(プジョー)
2位 #300 ステファン・ペテランセル(プジョー)+1分38秒
3位 #307 シリル・デプレ(プジョー)+17分17秒
4位 #305 ナニ・ロマ(トヨタ)+23分36秒
5位 #303 ミッコ・ヒルボネン(MINI)+53分41秒
6位 #302 ジニール・ドゥビリエ(トヨタ)+1時間21分44秒
*末尾のタイム差は首位との差

プジョー「3008DKR」を駆る者たちの戦いは、ダカール初制覇を狙うWRC(世界ラリー選手権)9冠王ローブと、自身連覇を目指すダカール最多総合優勝者(2輪4輪とも6勝)ペテランセルが依然として僅差の状態にあり、終盤戦も緊迫した攻防となっていきそうだ。

わずかの差で首位に立つローブが、「まだまだ戦いのなかにいる。ステファン(ペテランセル)は離れていないからね。この先もミスをせずにプッシュし続ける必要がある」と語れば、追うペテランセルも「セバスチャン・ローブという男はプレッシャーへの対処とリードをマネージメントする術をよく知っている。私は残りのステージを最速で走れるよう、ベストを尽くすだけだ」と真っ向勝負を予感させるコメントを話している。

なお、現地11日のステージ9がキャンセルされたため、予定通りなら残る競技日程は現地12~14日(ステージ10~12)の3日間。最終日の競技区間が短いこと等を考慮すると、4輪総合優勝争いはローブ対ペテランセルにほぼ絞られたか。ただ、前述したようにナビ難度の高い大会ともなっているだけに、展開次第では首位と約17分差のデプレ、同23分差のロマあたりまでは逆転の可能性があるかもしれない。

日本ベースのチャレンジャーたちでは、4輪の市販車部門で4連覇を目指す「チーム ランドクルーザー トヨタオートボデー(トヨタ車体)」が1-2、トラックの排気量10リットル未満クラス8連覇を狙う「日野 チーム スガワラ」も1-2で、それぞれがステージ8を終了している。チーム ランドクルーザーでは#327 C. ラヴィエルが部門首位。日野 チーム スガワラの#516 菅原照仁はクラス首位、トラックの総合でも大排気量車相手に8位という好位置だ。

2輪では、2013年のファクトリー参戦再開以降で初となる総合優勝を目指すホンダ勢が、前半戦で「認可された場所以外での給油行為」により1時間の手痛いペナルティを受け、目下総合8位が最上位と厳しい状況ながら、諦めない戦いを展開している。

終盤戦に突入したダカールラリー2017は、現地14日にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスでゴールを迎える。

《遠藤俊幸》

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