【新聞ウォッチ】32万人のスゴ~イ熱気、強い寒波も吹き飛んだ東京オートサロン

モータースポーツ/エンタメ 出版物
東京オートサロン2017 〈撮影 高木啓〉
東京オートサロン2017 〈撮影 高木啓〉 全 4 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2017年1月16日付

●小型ロケット打ち上げ失敗、JAXA通信途絶、海に落下(読売・1面)

●軽井沢・バス事故1年、遺族ら献花、ツアー利用者も自衛を(東京・30面)

●ホンダ、500万台超え、17年度世界販売計画、米中けん引(日経・1面)

●経営の視点、自動運転、乗り遅れぬために、技術開発「仲間づくり」が肝(日経・5面)

●ニュース一言、日本自動車輸入組合、クロンシュナーブル理事長(日経・5面)

●日本海側中心に大雪、きょうも警戒呼びかけ(日経・39面)

ひとくちコメント

数年に1度の厳しい寒波に見舞われた日本列島。週末は北日本から西日本にかけては大雪が降り、全国各地で今季一番の寒さとなった。大雪の影響で、東海道、山陽新幹線で遅れが出たほか、スリップなどで車の追突事故も相次いだ。きようの日経など各紙によると、大雪の影響で少なくとも5人が死亡、300人以上がけがをしたという。

そんな寒波もどこ吹く風とばかりに、週末はスゴ~イ熱気に包まれていたのが千葉市の幕張メッセ。三菱自動車を除く国内の大手自動車メーカーやタイヤメーカーなどが出展したカスタムカーの祭典「東京オートサロン2017」が1月13日から15日まで開かれたからで、主催者側の発表によると、3日間の来場者数は32万4400人。前回よりやや下回ったものの、2014年から3年連続で30万人を突破したそうだ。

東京オートサロンは今年で35回を重ねたそうだが、若者などの車離れが叫ばれている中で、東南アジアなどの海外からの来場者を含め、30万人を超えるモーターファンが集まったことの意義は大きい。

幕張メッセといえば、以前は東京モーターショーの会場でもあった。2011年からは、運営費や交通の便などを考慮して東京・有明のビッグサイトに移った。ところが、2年前の15年の東京モーターショー(10月29日~11月8日)では11日間の会期中の来場者は81万2500人で、13年の前回よりも9万人以上も減少したという。

来場者数は主催者側の発表だけに鵜のみにはできないが、興味深いのは、オートサロンとモーターショーとは年齢や客層に大きな違いがあることだ。肝心かなめは、入場無料ならともかく、いずれも2000円前後する高いチケットを購入し、交通費や駐車場料金(1日1000円)を支払ってまで展示会場に足を運んでくれるファンの人たちに、出展する側がどこまで夢と感動や満足感を与えるアピールができるかどうかである。

その積み重ねが国内の自動車市場の活性化にもつながるのだが、今回の盛況ぶりからみても現時点では、オートサロンに軍配を上げたい。

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー250』発売、520万円から…特別仕様車も
  2. マツダ、新型3列シートSUV『CX-80』をついに世界初公開 日本導入時期は
  3. トヨタ ランドクルーザー250 をモデリスタがカスタム…都会派もアウトドア派も
  4. <新連載>[低予算サウンドアップ術]“超基本機能”をちょっと触って、聴こえ方を変える!
  5. アルファロメオ『ジュニア』がミラノ・デザインウィーク2024に登場
  6. 一気に200馬力以上のパワーアップ!? アウディのスーパーワゴン『RS4アバント』後継モデルは電動化で進化する
  7. ピアッジオが創立140周年、記念してペスパの特別仕様を発売---140台限定
  8. 女性向けキャンピングカー「Nomad Lux」デビュー 5月3日初公開
  9. トヨタ堤工場、2週間生産停止の真相、『プリウス』後席ドア不具合で13万台超リコール[新聞ウォッチ]
  10. 日産『キャシュカイ』改良新型、表情を大胆チェンジ…欧州発表
ランキングをもっと見る