JR西日本の金沢支社は1月17日、北陸本線の駅ホームに設けているベンチの向きを変更すると発表した。ホームからの転落事故防止を目指す。
発表によると、ベンチの向きを変えるのは金沢駅の在来線ホームと、武生・鯖江・加賀温泉3駅のホーム。現在は「線路と平行」に設置されているが、1月25日から30日にかけ、「線路と垂直」に変更する。このほか、北陸本線では福井駅と小松駅で2015年度に向きを変更している。
ホームにおける鉄道人身事故の原因の約6割は酔客によるもの。JR西日本の安全研究所が酔客の行動特性を分析した結果、「線路に向かってまっすぐ歩き出してそのまま転落」に至るケースが多いことが分かった。これを受け、JR西日本はホームベンチの垂直化を各地で進めている。