1月24日、米国のホワイトハウスにおいて、トランプ新大統領と米国自動車メーカー3社の首脳が会談した。会談に出席したフォードモーターのトップが、会談の内容を一部明らかにしている。
この会談には、フォードモーターからマーク・フィールズ社長兼CEOが出席。会談後、フィールズ社長兼CEOは、「すべての貿易障壁の根源は為替操作にあると、大統領に伝えた」と、述べた。
フォードモーターに関しては、メキシコ中部のサンルイスポトシ州に新工場の建設を進めてきた。しかし、トランプ新大統領の自動車メーカーのメキシコ生産を批判するTwitterでの発言を受けて、メキシコ新工場の建設計画を撤回し、米国内での生産を維持することを決めた。
フィールズ社長兼CEOの会談後の発言は、トランプ新大統領に対して、ドル高の是正を求めたことを意味する。メキシコ工場の建設をとりやめたフォードモーターにとっては、米国での生産の継続には、為替相場が非常に重要との立場を示したことになる。