伊予鉄道は1月25日、市内線に新型電車「5000形」を導入すると発表した。9月に2両導入する。
伊予鉄道は、愛媛県の松山市を中心に郊外へ伸びる3本の鉄道路線のほか、松山市内の路面電車(市内線)も運営している。市内線では、床を低くして乗りやすくした超低床式の電車も運行されており、2002年から2007年にかけて超低床式の2100形電車が10両導入された。
発表によると、5000形も2100形と同じ超低床式だが、車体両端の先頭部は「乗ってみたくなる未来型流線形デザイン」に変更。車体塗装はオレンジ一色で「愛媛らしさ」を表現するという。
車体の大きさも変わり、長さは2100形より50cm長い12.5m。幅は7cm広い2.3mになる。高さは2100形と同じ3.8mだ。車内の通路幅は従来より24cm拡大して1220mmに。定員も2100形の47人(うち座席20人)に対し、5000形は60人(同26人)として約28%増やす。
このほか、無料の公衆無線LAN(Wi-Fi)や行先表示の英語表記、英語による車内放送を導入して外国人観光客に対応。デジタルサイネージを導入して中づり広告をなくす。また、回生ブレーキの採用や照明のLED化により省エネルギー化を図る。