1月30日、一部の国からの米国への入国を禁止する大統領令に署名したトランプ新大統領。これに対して、米国の自動車大手、フォードモーターが声明を発表している。
トランプ大統領が署名したのは、中東など7か国からの米国への入国を一時的に禁止する政策。また、あらゆる国からの難民の受け入れも、一時的に見合わせることを決めた。テロを防止するのが、その狙いにある。
1月30日、フォードモーターは声明を発表。同社のビル・フォード会長とマーク・フィールズ社長兼CEOは、「一企業として、我々の価値観に反するこの政策を支持しない」と、トランプ大統領の政策を批判した。
フォードモーターをはじめ、多くの主要自動車メーカーが、世界中に拠点を構え、多種多様な人材を雇用している。トランプ大統領の政策は、自動車メーカーが企業活動を行ううえで、影響を与える可能性がある。
フォードモーターのビル・フォード会長とマーク・フィールズ社長兼CEOは声明の中で、「フォードモーターの従業員が、入国禁止政策の影響を受けたという事実は、今のところ確認できていない。従業員が安心できるよう、引き続き努力していく」とコメントしている。