国公立大学前期日程試験が行われる2月25日・26日に福岡市内や近郊の宿泊施設が不足している問題を受け、福岡市は2月2日、受験生のための「宿泊相談ホットライン」を開設した。福岡地所では、所有物件の貸室を受験生に無償提供すると発表した。
2月25日・26日は、国公立大学の前期日程試験が行われるほか、薬剤師国家試験も実施される。また、福岡市内では2月24日から26日に三代目J Soul Brothers、25日と26日にRADWIMPS(ラッドウィンプス)の公演も予定されている。
そのため、試験期間前後は、福岡市内や周辺の宿泊施設の予約が取りにくい状態にあり、いまだに宿泊施設を確保できない受験生がいるとして問題視されている。
この状況に対し、福岡市と福岡観光コンベンションビューローは、受験生が宿泊施設を確保できるよう、宿泊施設や旅行代理店に協力を要請したほか、2月2日から25日には受験生のための電話相談窓口「宿泊相談ホットライン」を設置。空き室情報の提供などを行っていく。
また、福岡地所では宿泊施設不足で困っている受験生を支援するため、所有物件の貸室40戸を2月24日から26日の2泊3日間、無償提供することを決めた。同社が所有する単身者向け賃貸マンションの貸室を管理会社の学生情報センターと共同で無償提供する。
対象は受験生に限り、提供にあたっては受験票の確認が必要となる。使用者は、水光熱費などの負担もなく、ミネラルウォーター、布団、掃除、トイレットペーパーなども無償で利用することができる。各室にクローゼットやベッド、ユニットバス、セントラル空調を備えるほか、共同施設としてフロントオートロック、防犯カメラ、コインランドリー、共同キッチン、食堂(Wi-Fi設置)もある。