幻の鉄道「未成線」が集結…奈良県五條市でサミット開催 3月4日

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未成線の遺構の活用を考える「全国未成線サミット」が3月に開催される。
未成線の遺構の活用を考える「全国未成線サミット」が3月に開催される。 全 7 枚 拡大写真

国土交通省国土政策局や奈良県五條市などは3月4日、五條市の西吉野コミュニティーセンターで「国土政策フォーラム in 五條 全国未成線サミット」を開催する。各地に残る「未成線」の遺構を活用した地域づくりを考える。

未成線は幻に終わった鉄道路線のこと。工事途中で打ち捨てられた未成線の高架橋やトンネルが全国各地に点在し、一部の未成線ではトンネルを酒蔵として利用したり、路盤にレールを敷いてトロッコ列車を走らせたりしている。

五條市でも、かつて五条~新宮(和歌山県新宮市)間を結ぶ五新線の構想があり、このうち五條市内の五条~阪本間のみ阪本線として着工。国鉄再建の一環で中止されたが、現在も路盤や橋りょう、トンネルなどが残されている。

国交省や五條市の発表によると、「全国未成線サミット」の開催日時は3月4日の13時30分(11時開場)から16時30分まで。奈良県先端科学技術大学院大学の新名惇彦特任教授が「負の産業遺産、未成線で地方創生」と題した基調講演を行う。

パネルディスカッションでは、阪本線のほか佐久間線(静岡県)や今福線(島根・広島県)、岩日北線(山口・島根県)、油須原線(福岡県)、高千穂線(宮崎・熊本県)の遺構を観光などに活用している各地の団体がパネリストとして出席。「鉄道未成線を歩く」(JTBパブリッシング)などの著書がある鉄道研究家の森口誠之さんも出席する。

参加は無料だが先着250人で、事前の申込みが必要。申込みは五條市役所の西吉野支所地域振興課が電話・ファクス・電子メールで受け付けている。

会場の西吉野コミュニティーセンターは、阪本線に並行している路線バスの城戸停留所から直線で約3kmの場所にある。公共交通を利用する場合、JR和歌山線の五条駅前にある五條駅停留所を10時32分に発車するバスに乗り、10時57分着の城戸停留所で下車。同停留所を11時00分に発車する送迎バスに乗り換える。

翌3月5日には、阪本線の跡地に全長1kmの木製レールを敷いて鉄道車両の玩具を走らせるイベントも行われる予定だ。

《草町義和》

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