国土交通省は、高速道路からの一時退出を可能とする「賢い料金」を試行すると発表した。
国内の高速道路では、休憩施設同士の間隔がおおむね25km以上離れている空白区間が約100区間存在している。今回、高速道路ネットワークを賢く使う取り組みの一環として、休憩施設の不足に対応し、良好な運転環境を実現するため、全国3カ所の道の駅の利用を考慮し、高速道路からの一時退出を可能とする「賢い料金」を試行する。
実験では、ETC2.0搭載車を対象に、高速道路を降りて道の駅に立ち寄り後、一定の時間内に再進入した場合、高速道路を降りずに利用した料金のままとするもの。高速道路の利用1回当たりのターミナルチャージを再徴収せず、一定距離以上を連続して利用した場合の料金割引措置を継続する。
実施するのは道の駅玉村宿(群馬県佐波郡。関越道高崎玉村スマートIC)、道の駅もっくる新城(愛知県新城市。新東名新城IC)、道の駅ソレーネ周南(山口県周南市。山陽道徳山西IC)。
今後、空白区間を半減することを目指し、実施状況を踏まえて、追加で選定する予定。