いすゞ自動車の川原誠取締役専務執行役員は2月8日に都内で開いた決算会見で「ドル箱の市場であったサウジアラビアが二番底になっている」とし、「在庫調整が一段必要になる」との見通しを示した。
川原専務は「ドル箱の市場であった中近東、北アフリカを含めたアフリカが1年ほど前あたりから危ないと言い始めていたが、ここにきて中近東、とくにサウジアラビアが二番底になっている」と述べた。
サウジアラビアが落ち込んでいる理由について川原専務は「ひとえに財政状況、緊縮財政にもっていっている。その原因は原油価格が上がっていないことと、テロ対策にかなり費用を使って公共投資の予算が実行されていないこと。それがトラック販売に影響がでている」と説明。
その上で「さらなるこれから在庫調整が一段と必要になる可能性があると思っている」と話した。