【新聞ウォッチ】1月の対米自動車輸出低迷、「自主規制」で”トランプ砲”回避か?

モータースポーツ/エンタメ 出版物
(イメージ)
(イメージ) 全 1 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2017年2月21日付

●ソフトバンク次の手は、米携帯事業合併か売却か(読売・9面)

●1月対米黒字26.6%減、前年同月比、車輸出は1割減(読売・8面)

●東京マラソン26日号砲、世界新へ新コース(読売・27面)

●東芝1兆円調達目標、半導体事業過半売却で(朝日・1面)

●「自動駐車」売れ筋に搭載、カメラが周囲確認ハンドル操作不要(朝日・6面)

●株価も「米第一」ダウ快進撃、言動に一喜一憂東証2万円の壁(産経・11面)

●森下氏の功績しのぶ、松下電器元社長お別れの会(産経・11面)

●駐車場・カーシェア一体で、三井不、車種拡大、拠点も3倍(日経・15面)

●銘柄診断、ブリヂストン1年3か月ぶり高値、自社株買いを好感(日経・18面)

●キャリアアップ、私の課長時代、いすゞ自動車社長・片山正則氏、現場の課題前例疑い対峙(日経・27面)

ひとくちコメント

これほど単月の貿易収支額がクローズアップされることも珍しい。やはり“トランプ砲”による批判を意識してなのだろうか。

財務省が発表した1月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、1兆0869億円の赤字(前年同月は6477億円の赤字)だったという。

きょうの各紙が「貿易赤字5カ月ぶり」(産経)などと大きく報じている。トランプ米大統領が問題視する対米貿易については「1月対米黒字26.6%減、車輸出は1割減」(読売)や「米中向け輸出低迷」(毎日)などとの見出し。乗用車の輸出が減った一方で、シェールガスが初めて輸入されたことなどから3993億円の黒字となったものの、「水準は2カ月連続で前年を下回った」と取り上げている。

その対米自動車輸出が1月に急減したことについて、読売によると「生産計画は事前に決まっており、トランプ政権の誕生で増減することはない」(自動車広報)とのコメントを紹介。財務省の見解としても「自主規制があったとは承知していない」として、トランプ氏の批判とは無関係との見方が多いことを強調している。

ただ、政府や自動車業界では、対米への過度の自動車輸出を避けたい考えのようだが、2月以降もドル箱市場向けの低迷が続くようであれば、企業業績にも大きく影響してくるだけに悩ましい問題でもある。

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、新型3列シートSUV『CX-80』をついに世界初公開 日本導入時期は
  2. トヨタ『ランドクルーザー250』発売、520万円から…特別仕様車も
  3. トヨタ カムリ 新型、全車ハイブリッドに…今春米国発売
  4. ジムニー愛好者必見! ベルサスVV25MXが切り拓く新たなカスタムトレンドPR
  5. シトロエンの新デザイン採用、『C3エアクロス』新型を欧州発表
  6. トヨタ堤工場、2週間生産停止の真相、『プリウス』後席ドア不具合で13万台超リコール[新聞ウォッチ]
  7. トヨタ ランドクルーザー250 をモデリスタがカスタム…都会派もアウトドア派も
  8. 【NLS第1-2戦】NLS耐久シリーズ開幕戦で優勝!「PROXES Slicks」でニュルを快走、週末の24時間耐久予選レースにも期待PR
  9. 一気に200馬力以上のパワーアップ!? アウディのスーパーワゴン『RS4アバント』後継モデルは電動化で進化する
  10. 日産はなぜ全固体電池にこだわるのか? 8月にも横浜工場でパイロットプラントを稼働
ランキングをもっと見る