トヨタ新型『プリウスPHV』のソーラー充電システムに、パナソニックが新開発したHIT車載太陽光パネルが採用されている。
パナソニックは、これまで住宅用、公共・産業用太陽電池モジュールの開発を行ってきたが、新たな用途開拓として車載タイプを開発し、新型プリウスPHVに採用された。加えて、駆動用リチウムイオンバッテリーも先代プリウスPHVに続き、パナソニック製の車載用角形リチウムイオン電池が採用されている。
パナソニック製太陽電池は、結晶シリコン基板とアモルファスシリコン膜を組み合わせた独自の構造で、高い変換効率と優れた温度特性が特長。従来の車載用太陽電池は出力が数W~数十Wで、12V系バッテリーの補充電や駐車中の換気電源のみに利用されていたが、新開発のHIT車載太陽光パネルは、限られた面積の自動車ルーフでも約180Wの大出力を実現し、駆動用リチウムイオンバッテリーへの充電も可能にした。また3次曲面ガラスへのラミネート技術を新たに開発し、先進感あふれるデザインを損うことなく、ルーフへの搭載を実現している。