ダイムラーとボッシュが提携…完全自動運転車を開発へ、タクシーなど量産も視野に

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ダイムラーが考える未来のモビリティ
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●ダイムラーとボッシュが提携…完全自動運転車を共同開発へ

ドイツの自動車大手および自動車部品大手、ダイムラーとボッシュは4月4日、完全自動運転車(レベル4相当)とドライバーレス車(レベル5相当)の開発において、開発業務提携契約を締結したと発表した。

今回の提携は、自動運転システムのためのソフトウェアとアルゴリズムの共同開発が目標。ドライバーの操作が不要な完全自動運転車を、2020年代初めまでに市場導入することを狙う。

このプロジェクトは、プレミアムカーの分野において、世界を率いる自動車メーカーの1つ、ダイムラー社の車に関する包括的な専門知識に、世界最大の自動車機器サプライヤーのボッシュが持つシステムやハードウェアに関する豊富な専門知識を融合させるものになる。

両社は、「ここから生まれる相乗効果により、自動運転技術の量産準備を速やかに整えたい」とコメントしている。

●ボッシュ、自動運転タクシー開発へ…量産も視野に

ボッシュは、市街地走行が可能な「自動運転タクシー」のためのシステム開発と量産準備を整えると発表した。自動運転タクシーは、ボッシュとダイムラーが共同で開発するもの。

都市部を走行する完全自動運転車、つまりドライバーレスな車が普及することにより、市街地の交通状況の改善、交通面での安全性の向上に貢献するだけでなく、未来のモビリティにとって、重要な要素を提供する。

この技術が実現すれば、カーシェアリングの魅力はさらに増えると見込む。また、車内で過ごす時間を有効活用できるようになるだけでなく、運転免許を保持していない人が移動する新たな手段にもなり得る。

今回のプロジェクトは、どのような車が都市部での完全自動運転を実現できるかという考察を元に、自動運転を可能とするシステムの量産化を整えるのが狙い。背景には、人が車のもとへ行くのではなく、車が人のもとへ来る、という考えがある。

ボッシュによると、市街地のあらかじめ決められた範囲内では、スマートフォンを使ってカーシェアリングや、自動運転タクシーを予約し、目的地に向かうことが可能になるという。

《森脇稔》

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