【ホンダ レブル500 試乗】扱いやすさだけじゃない、クルーザーとしての資質もしっかりある…青木タカオ

試乗記 国産車
並列2気筒エンジンを搭載する『レブル500』。
並列2気筒エンジンを搭載する『レブル500』。 全 29 枚 拡大写真

「ストリートで気軽に乗って欲しい」という開発チームの狙いを感じるホンダのニューモデル『レブル500』。

たしかに、メディア向け試乗会が開催されたカリフォルニア・ロサンゼルスのビーチ沿いなんかをノンビリ流していると、それはもうパラダイスロードを走っているかのような気分で、「このバイクはこういった心持ちで、リラックスして走らせるといいのだな」とヘルメットの中で、納得しつつニンマリするのだが、バイク自体の完成度もかなり高いことが1日走り回っているとよくわかる。

前後サスペンションは初期荷重ではしなやかに動き、トラクションを感じやすい。どこからでもアクセルを開けていけるのは、扱いやすいエンジン特性に加えて、足まわりやハンドリングに神経質なところがないからだ。

なんたってエンジンは排気量500ccもあるパラレルツイン。極低回転域からトルクがしっかりあり、半クラなど必要としない。そして低中速重視なのはたしかだが、フレンドリーさばかりを追い求めているのではなく、高回転域も気持ちがいい。

CBR500R譲りのDOHC4バルブはセッティングが見直されているとはいえ、トップエンドまでキッチリ回しきると、DOHC4バルブならではの伸びも感じられ、充分過ぎるほどにパワフル。

車体は一見すると華奢だが、高速道路を70マイル(約112m/h)で流すのも朝メシ前という安定感があり、大きな段差を乗り越えてもサスペンションがしっかり働いて、車体への衝撃を鎮めてくれる。

コンビニに行くような短距離でも、サッと乗りたくなるようなイージーライドが魅力だが、ハイペースで走行し続けるのもヘッチャラなのは、さすがはクルーザーといったところ。このままパシフィックコーストハイウェイを南下してサンディエゴ、そしてメキシコ国境まで突っ走りたい気分だ!

■5つ星評価
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
コンフォート:★★★★
足着き:★★★★★
オススメ度:★★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。国内外のバイクカルチャーに精通しており、取材経験はアメリカやヨーロッパはもちろん、アフリカや東南アジアにまで及ぶ。自らのMXレース活動や豊富な海外ツーリングで得たノウハウをもとに、独自の視点でオートバイを解説。現在、多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

協力:ホンダ(試乗会)

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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