【新聞ウォッチ】軽自動車でも「白ナンバー」ラグビーW杯記念プレート” 想定外”の人気沸騰

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2017年4月14日付

●熊本地震1年、仮設生活なお4万5000人、犠牲者関連死含め225人、(読売・1面)

●燃費データ自動入力に、三菱自、不正防止全31項目実施(読売・8面)

●ヤマト宅配値上げ決定、27年ぶり、大口客と交渉本格化(朝日・8面)

●ホンダ、米規制対応エコカー、NY国際自動車ショーで披露(朝日・9面)

●トランプ氏「ドル高すぎる」円・株に新たな重荷(毎日・2面)

●セブン、宅配を外部委託、セイノーから配達員(日経・1面)

●SUVで米市場開拓、トヨタ、NY自動車ショー出展(日経・13面)

●無人運転開発に追い風、公道実験、日産など意欲(日経・13面)

●「白い軽ナンバー」人気、ラグビーW杯ゴロ入り、申し込み、7割軽ユーザー(日経・38面)

ひとくちコメント

馬齢を重ねていると1年が早く感じるが、最大震度7を観測した「熊本地震」の発生から1年となる。きょうの読売が1面トップで「仮設生活なお4万5000人、犠牲者関連死含め225人」とのタイトルで報じているほか、各紙も経済面、社会面などに「熊本地震1年」を検証する特集を取り上げている。

その「1年が過ぎる」といえば、三菱自動車の燃費不正問題が公表されてからも間もなく1年を迎える。資本提携先の日産自動車から開発部門を立て直す任務を命じられた山下光彦副社長が会見し「データの自動入力システム」を導入したことなどについて進捗状況を説明した。

きょうの各紙も取り上げているが「社員意識改革なお時間」(産経)、「三菱自独自色手探り、『次のパジェロ』づくり急務」(日経)などと、「三菱自の個性が光る車づくりはこれからだ」と伝えている。

熊本地震でも三菱自の燃費不正による社内改革の話題とも関係はないが、きょうの日経の社会面で「軽自動車」のナンバーについての面白い記事をみつけた。

先週の4月3日から交付が始まった2019年の「ラグビーワールドカップ(W杯)」の開催を記念した特別仕様ナンバープレートで、軽自動車なのに黄色ではなく登録車と同じ白のナンバープレートを装着できることから人気が沸騰しているというのである。

日経によると、12日時点での申し込みは約1万8500件で、このうち軽自動車は1万3000件と7割にも上るそうだ。

“白い軽ナンバー”を入手するには、東京地区などは7000円(1000円以上の寄付金は別途徴収)の料金が必要のようだが、ラグビーファンに軽自動車ユーザーが多いからでもなさそうで、軽自動車の黄色いナンバーに「抵抗感」がある若者を中心に申し込みが殺到しているという。

維持費が安く「庶民の足」として幅広い層で支持されてきた軽自動車だが、ナンバープレートの“色の違い”を撤廃すれば、案外、若者のクルマ離れを食い止める一つの策につながる可能性もある。しかも、日米通商交渉でも日本の独自規格の軽自動車が非関税障壁扱いとして、しばしばやり玉にあがっていることからも、軽自動車の“差別問題”を見直す機会にもなりそうだ。

《福田俊之》

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