ムルチストラーダ を充実へ…ドゥカティCEOが伊大使館で発表

モーターサイクル 企業動向
Ducati Motor Holding CEO クラウド・ドメニカーリ氏(写真左)、次期駐日イタリア大使 ジョルジョ・スタラーチェ氏(写真右)。
Ducati Motor Holding CEO クラウド・ドメニカーリ氏(写真左)、次期駐日イタリア大使 ジョルジョ・スタラーチェ氏(写真右)。 全 4 枚 拡大写真

ドゥカティ・モーター・ホールディング社(以下、ドゥカティ)のCEO(最高経営責任者)クラウディオ・ドメニカーリ氏は4月21日、イタリア大使館大使公邸にて記者発表会「MORE THAN RED」を開催した。

同氏が日本での記者会見をおこなうのは、ドゥカティのCEOに就任して以来初。「Style」と「Sophistication」、そして「Performance」というドゥカティ・ブランドのコアを詳細に説明したのち、スポーティでハイパフォーマンスなドゥカティに加え、近年、イージーでアクセサブルな『スクランブラー』、アメリカンスタイルをヨーロピアンテクノロジーで具現化した『XDiavel(エックス・ディアベル)』をマーケットに投入。

「これまでのドゥカティのラインナップを拡大した結果、新たなユーザーからも共感を獲得できたことが、ビジネスの拡大に大きく寄与した」と述べた。

また「さらなるラインナップの充実に加え、プロダクトのライフサイクル・マネージメントを強化したこともビジネスの成長に重要なファクターであった」と強調。

「本格的なオフロード走行を可能にしたことでドゥカティのワイルドサイドを表現し、ビジネスとしても成功したムルチストラーダ・ブランドをこれまで以上に充実させる」と発表した。

イタリアと日本の友好の象徴ともいうべきイタリア大使館では、かつてMotoGP 2003年シーズン開幕戦・鈴鹿の直前に、ドゥカティがMotoGP初参戦を果たす際の記者発表の場となった経緯があり、今回もまた次期駐日イタリア大使ジョルジョ・スタラーチェ大使の配慮のもと、大使館大使公邸でおこなう運びとなった。

そして、ジョルジョ・スタラーチェ次期駐日イタリア大使は、2012年にアブダビでフォーミュラー1/アブダビ・グランプリに使用される「ヤス・マリーナ・サーキット」の披露とともに、ドゥカティが『パニガーレ』を初公開した際にも立ち会った人物で、イタリア大使館および次期イタリア大使はドゥカティと深い関わりを持っている。

クラウディオ・ドメニカーリ氏は最後に、「より長距離走行を楽しむことができるロングディスタンス性、技術革新とともに品質向上を図りメンテナンスサイクル延長を実現するローコスト・メンテナンス性、さらにはより高い安全性を担保することで、ユーザーにとってドゥカティを選ぶことが賢い選択であるために努力を重ねていく」と語った。

同氏が紹介したドゥカティの最新モデル(2017年モデル)は4月末より、全国のドゥカティジャパン・ディーラーネットワークで、順次発売を開始する。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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