【GW】本邦初!?「デゴイチ」を分割展示…福岡県直方の汽車倶楽部

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D51 10特別公開イベントの告知。
D51 10特別公開イベントの告知。 全 1 枚 拡大写真

NPO法人・汽車倶楽部は5月6・7日、福岡県直方市の汽車倶楽部で、D51形10号機(D51 10)の特別公開などを行なう。開催時間は10時から17時まで。

D51 10は、1936年3月に汽車製造で製造された、いわゆる「デゴイチ」10番目の機関車。登場以来、門司機関区や直方機関区、早岐機関区などに配置され、鹿児島本線や日豊本線、筑豊本線、長崎本線などでおもに貨物列車を牽引していた。

1973年9月に廃車。以後は行橋市に貸与され、行橋市民会館横に保存されていた。2016年に会館の閉鎖が決まったことから、一時は解体の話も出たが、今年3月25日に汽車倶楽部に搬入され、整備されることになった。

D51 10は現在、非公開となっているが、今回の特別公開では車体が3分割されて展示されることになった。これはボイラー・キャブ(運転台)、足回り(動輪など)、炭水車に分けて搬入された時の状態をそのまま展示するもので、全国にD51形の保存車は数あれど、このような形での展示は初めてということだ。

また、この公開に合わせて、9600形59647号機の公開、国鉄バスの公開(5月6日のみ)、鉄道模型の運転会なども行なわれるほか、5月7日にはSLの定期保守作業の体験・見学が行なわれる。直方市石炭科学館(直方市直方692-4)のコッペル32号(9~12時)と直方いこいの村(直方市畑686)のD51形225号、9600形59647号(14~17時)でそれぞれ行なわれ、汽車倶楽部から直方いこいの村までは国鉄バスで移動する。

会場の汽車倶楽部(直方市大字頓野550-1)は、JR筑豊本線直方駅から徒歩15分程度(国道200号線バイパス「保木出口」付近)。特別公開の入場は無料だが、直方市石炭記念館の保守作業体験・見学には同館の入館料(一般100円、高校・大学生50円)が必要。

汽車倶楽部は、福岡県直方市で活動する特定非営利活動法人。「古き良き時代を、次世代へ…」をキャッチフレーズに、鉄道文化財の収集・整理・修復・保存を行なっている。現在は9600形やD51形など6両の蒸気機関車を「管理車両」として保有しており、定期的な保守を行なっている。また、スハフ42形客車1両、オハフ50形客車1両、DD16形ディーゼル機関車1両、軌道モーターカー2両を「保管車両」として保有。国鉄バス(1976年いすゞ製)は動態保存車両として保有している。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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