かねてから噂されていたトライアンフのMoto2クラスへのエンジン供給。トライアンフモーターサイクルズは6月3日、公式ホームページ上で2019年シーズン以降の独占的エンジンサプライヤーとなることを正式発表した。契約は3年だ。
レース仕様の765cc Moto2エンジンは、2017年式『ストリートトリプルRS』に搭載される3気筒エンジンをベースに開発され、さらなるパワーとトルクを発生し、より高回転型につくられる。
吸排気の効率を向上したモディファイドシリンダーヘッドをはじめ、チタン製バルブや強化バルブスプリング、慣性力を軽減する低出力レースキットオルタネータ、スリッパークラッチ、Magneti Marelli との共同開発によるレース用ECUなどを採用。
新エンジンは2014年、2015年に、マン島TT、デイトナ200、ブリティッシュ・スーパースポーツ・チャンピオンシップにおいて、数々の勝利をもたらした『Daytona 675R』エンジンの大幅な発展型となる。
Moto2クラスはこれまで、ホンダ『CBR600RR』の600cc4気筒エンジンを採用してきたが、2018年末にエンジン供給契約が切れることで、次期エンジンサプライヤーがいったいどのメーカーになるのかバイクファンらの間で注目されていた。
日本を含め世界的にセールスが好調なトライアンフ。世界最高峰のロードレースでも存在感を強めることになりそうだ。