『SLやまぐち号』旧型12系は8月27日引退…9月2日から新型の旧型客車に

鉄道 企業動向
山口線を走る『SLやまぐち号』。後方の12系客車5両は8月27日の運転をもって『やまぐち号』の運用から外れる。
山口線を走る『SLやまぐち号』。後方の12系客車5両は8月27日の運転をもって『やまぐち号』の運用から外れる。 全 9 枚 拡大写真

JR西日本は6月9日、山口線の新山口(山口市)~津和野(島根県津和町)間で運行しているSL列車『やまぐち号』の9月から12月までの運行計画を発表した。このほど完成した新型客車は9月2日デビュー。旧型の12系客車は8月27日の運行をもって『やまぐち号』の運用から外れる。

運行日は9月2日から12月24日までの土曜・休日。ただし11月23日は運行しない。『やまぐち号』は通常、毎年3月から11月まで運行されているが、今年は12月も運行される。

運行区間と時刻は下りが新山口10時50分発~津和野12時59分着で、途中の地福駅では14分停車する。上りは新山口15時45分発~新山口17時30分着。新型客車の運行初日となる9月2日は、下りのみ新山口10時50分発~津和野13時07分着に変わる。

『やまぐち号』は1979年から運行を開始したSL列車。通常はC57形蒸気機関車1号機(C57 1)が、『やまぐち号』用としてレトロ調に改造された12系客車5両をけん引している。この12系5両は1971年製で老朽化が進んでおり、8月27日の運行をもって『やまぐち号』での運用から離脱。9月2日の運行から35系客車5両に置き換わる。現在は5両全てが普通車だが、35系導入後は1号車がグリーン車に変わる。

35系は新型の客車だが、車体は丸屋根(一部の車両は二重屋根)や十文字タイプの通風器(ガーランド型ベンチレーター)、窓枠上下の補助板(ウィンドウ・シル/ヘッダー)を採用するなどして、戦前製の旧型客車の雰囲気を再現している。

その一方で冷房装置を搭載。座席の間隔を広げてテーブルや充電用コンセントを設けるなど、現在のサービス水準にあわせた。編成定員は12系5両の360人に対し、115人少ない245人になる。

《草町義和》

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