国土交通省は、自動運転技術を活用した除雪車の高度化に取り組む。
冬季道路サービスの確保には、除雪・積雪に応じた適切な除雪作業が求められている。しかし、集中的な大雪による長時間におよぶ通行止めが増加している。除雪には、機械操作、作業上支障となる付属物への対応などに熟練を要するものの、高齢化に伴いオペレータが減少している。
大雪時の適切な交通確保のため、自動運転を視野に入れて最新技術を導入し、運転制御・操作支援など、除雪車の高度化を段階的に進める。障害物警告、作業注意箇所警告、回転場、待避所の情報表示など。
除雪車の車線はみ出しや、ガードレールへの接触を防止するガイダンス機能を開発し、2017年度冬から高速道路で試行導入する。また、準天頂衛星、3Dマップや高精度地図を活用し、作業操作・自車位置確認・安全確認などを軽減する除雪システムを導入する。
自動運転技術を活用し、除雪車の自動運転に向けた検討も行う。