ZF、HELLAと戦略的提携…センサーソリューションを共同開発へ

ドイツに本拠を置く自動車部品大手、ZFは6月20日、HELLA(ヘラー)社との間で、自動運転向け技術の開発を目的に、戦略的提携を結ぶと発表した。

自動車 テクノロジー ITS
独ZF社ステファン・ゾンマーCEOと独HELLAロルフ・ブライデンバッハCEO(写真)が共同で会見し、自動車センサー分野での戦略的提携を発表した。
独ZF社ステファン・ゾンマーCEOと独HELLAロルフ・ブライデンバッハCEO(写真)が共同で会見し、自動車センサー分野での戦略的提携を発表した。 全 2 枚 拡大写真

ドイツに本拠を置く自動車部品大手、ZFは6月20日、HELLA(ヘラー)社との間で、自動運転向け技術の開発を目的に、戦略的提携を結ぶと発表した。

HELLAは、ドイツの自動車部品メーカー。従業員2万9000名、世界35か国以上に100の拠点を持つグローバル企業。自動車メーカーに対して、センサーなどの電子部品を納入している。

両社の最初の共同プロジェクトでは、現在の市場動向をターゲットに据えた。将来、欧州で唯一の公的衝突安全テスト、ユーロNCAPの最高安全性評価を得るには、カメラによる支援機能が必要。ZFは、すべての車両セグメントにおいて、フロントカメラの需要が増加すると見込む。

ZFとHELLAは自動車メーカーに対して、共同で製品を提示し、2020年のSOP(標準作業手順書)で、すぐに開発に着手する予定。ZFはハードウェアと機能、システム統合のノウハウを取得。HELLAと子会社のHELLA Aglaia Mobile Visionは、効率的で実証済みのイメージングソフトウェアとアプリケーション開発を手がける。

ZFのシュテファン・ゾンマーCEOは、「HELLAとセンサー技術の戦略的提携により、近代的な自動運転機能の完全なシステムサプライヤーとしての地位が向上する。自動運転や安全のための幅広い技術基盤を作り出すことができる」とコメントしている。

《森脇稔》

この記事の写真

/

関連ニュース

特集