ヤマト運輸、全但バスと「客貨混載」を開始…物流効率化とバス路線網維持

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「客貨混載」の出発式
「客貨混載」の出発式 全 5 枚 拡大写真

ヤマト運輸は、全但バスと6月22日から兵庫県の県北に位置する豊岡市内の江原地区と神鍋高原地区を結ぶ路線バスで「客貨混載」を開始した。

過疎化や高齢化が進む中山間地域におけるバス路線網の維持と、物流効率化による地域住民の生活サービス向上が目的。

全但バスは、宅急便を輸送するため、中央部に荷台スペースを確保した路線バスを1台導入した。このバスは、客貨混載専用のバスと分るようにオリジナルデザインをラッピングした。

ヤマト運輸のセールスドライバーが神鍋高原の住民に配達する宅急便を、JR江原駅で路線バスに積み込み、神鍋高原の東河内バス停留所で担当のセールスドライバーに引き渡す。

「客貨混載」を実施することで地域のバス路線網が維持され、地域住民は安定的に路線バスを利用できる。また、ヤマト運輸のセールスドライバーが神鍋高原に滞在できる時間が増えるため、当日発送の集荷締め切り時間が13時から15時まで2時間延長されるなど、宅急便のサービスも向上する。

全但バスは、路線バスの空きスペースで宅急便を輸送することで、バス路線網の維持につながる新たな収入源を確保できる。

ヤマト運輸としては従来、昼の到着荷物を取りにセンターに戻っていたセールスドライバーの代わりに、全但バスが荷物を運ぶため、移動時間を大幅に削減でき、集配効率が向上、休憩時間も取りやすくなる。さらに、日高センターと神鍋高原間の1日のトラック走行距離が往復約30km削減になり、燃料費やCO2排出量の削減にもつながる。

《レスポンス編集部》

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