タカタ、米企業に事業譲渡で合意…世界最大級の安全部品メーカー誕生へ

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キー・セイフティー・システムズ社(KSS)の公式サイト
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米国に本拠を置くキー・セイフティー・システムズ社(KSS)は6月26日、タカタが全世界で保有する実質的に全ての資産と事業の譲渡を受けることで、基本合意に達したと発表した。渡価価格は、総額15億8800万ドル(約1750 億円)。

KSSは、米国ミシガン州デトロイトに本拠を置く自動車部品メーカー。システムインテグレーションを通じて、モビリティセーフティに貢献することを目指している。主な事業は、安全に不可欠な部品を自動車メーカーなどに供給すること。

今回の両社の合意において、KSSは相安定化硝酸アンモニウムを使用したエアバッグインフレータの製造と販売に関する一部の資産や事業を除き、タカタの実質的に全ての資産を取得。タカタは相安定化硝酸アンモニウム関連事業について、段階的に縮小していくことを予定している。

なお、タカタと KSS の事業を実質的に全て統合することにより、世界23か国に展開し、約6万名の従業員を擁する世界最大級の自動車用安全部品メーカーが誕生することになる。

KSS のJason Luo社長兼CEOは、「世界規模で発生したなエアバッグ市場措置により、大きな影響を受けたものの、タカタの技術力の高い従業員、世界的な販売網、優れたステアリングホイール、シートベルトなどの安全製品といったタカタの根幹にある強みが、損なわれたわけではない」とコメントしている。

《森脇稔》

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