6月11日。栃木市のある自動車整備・販売会社が自社の整備工場や駐車場を解放し、お客様向けの『夏祭り』を開催した。当日は、家族連れからお年寄りまで近隣各地から大勢が来場し大盛況となった。
1軒の整備工場がお客様向けに夏祭りを開催するという、全国的に見ても極めて珍しい取り組みを行ったのは、創業から38年間、ひたすらに地域密着を貫く老舗の自動車整備・販売会社「ユサワ自動車」(西方町真名子1113・湯澤孝典社長)だ。
「お客様にちょっと早い夏祭りを楽しんでもらいたい。子供たちに遊びに来てほしい」
という湯澤社長の思いから企画され、3年前から夏祭りを開催。毎年200名を越える来場者が訪れ、今では地元・西方町の定番行事としてすっかり定着している。3度目の開催となった今回は、日頃からユサワ自動車を利用しているお客様を中心に250人以上が来場。子供たちの元気な笑い声がこだまする賑やかな催しとなった。
大人気の「流しそうめん」と「落書きカー」
爽やかな晴天に恵まれたこの日。ユサワ自動車の本社・整備工場と駐車場は、夏祭り会場に様変わりし、毎年大好評の名物企画「流しそうめん」が行われた。晴れ渡る青空の下、大勢の来場者たちが青竹の流しそうめん台の両脇にズラリと並んでスタンバイ。流れてくる冷たいそうめんを、我先にすくい上げようと大人も子供も一緒になって楽しんだ。
「すごく楽しくて、美味しかった!」という小学生の女の子や、「自宅ではできないので、とてもいい機会になりました。来年も続けてほしいですね」と今後の開催を望む声も多くあり、笑顔が絶えない和気あいあいとしたひと時となった。
また、整備工場ならではの企画として用意されていた「落書きカー」も大人気。マジックを片手に身を乗り出し、ボンネットやライト、フロントガラスに好きなだけ絵や文字を描き入れる子供たちの姿が見られ、大はしゃぎでイベントを楽しんでいた。
さらに、大型スクリーンでゲームをプレイできたり、水ヨーヨー釣りのほか、焼きそばやポップコーン、かき氷を無料で提供する屋台コーナーもあったりと、至れり尽くせりのイベント内容で、来場者たちはひと足早い夏祭りを満喫していた。