【WRC 第8戦】ヒュンダイ勢が1-2、ヌービル今季3勝目…トヨタは上位争うも10位が最高という結果に

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ヒュンダイのヌービル(右)がポーランド戦を制した(左はコ・ドライバーのN.ジルソー)。
ヒュンダイのヌービル(右)がポーランド戦を制した(左はコ・ドライバーのN.ジルソー)。 全 8 枚 拡大写真

世界ラリー選手権(WRC)第8戦ポーランドが現地7月2日にゴールを迎え、ヒュンダイが1-2フィニッシュを飾った。優勝はティエリー・ヌービルで今季3勝目。トヨタ勢はヤリ-マティ・ラトバラが途中まで首位もうかがえる位置につけていたが、最終的には10位が陣営最高順位だった。

競技2日目(6月30日)を終えた段階で、トップ3は3陣営3選手が6.6秒差以内という接戦の展開となったポーランド戦。僅差で争っていたのは、ヒュンダイi20クーペWRCの#5 ヌービル、Mスポーツのフォード・フィエスタWRCを駆る#2 オット・タナク、そしてトヨタ・ヤリスWRCの#10 ラトバラという面々だった。

しかし#10 ラトバラは翌日(1日)にマシントラブルでデイリタイアを喫し(最終結果20位)、また#2 タナクは最終日(2日)にアクシデントでマシンを傷めてしまい戦線離脱。残った#5 ヌービルにとっては最終的にはプレッシャーの少ない展開となり、今季3勝目達成となった。

優勝したヌービルは「オット(タナク)も素晴らしいラリーを戦っていたと思う。こういう戦い(最終日を迎える時点で3.1秒差)において、勝利を諦めるドライバーはいないからね。もちろん僕も諦めずに、勝つ準備だけをしていた」と語り、敗れたタナクに配慮しつつ、充実の勝負を経た末の勝利を喜んだ。これで6戦連続表彰台、なにか風格めいた雰囲気も感じられるヌービルである。

2位に#4 ヘイデン・パッドンが続き、ヒュンダイは1-2フィニッシュ。3位にはポイントリーダーの#1 セバスチャン・オジェ(Mスポーツ)が入ったが、ヌービルに対するリードが11点まで縮まっており、残り5戦、ドライバーズタイトル争いも緊迫の度を高める結果となっている。マニュファクチャラー(チーム)部門タイトル争いも、首位Mスポーツと2位ヒュンダイの差が22点へと接近。今後の戦いが楽しみになってきた。

トヨタ勢は#11 ユホ・ハンニネンの10位が今回最高成績(#12 エサペッカ・ラッピはリタイア)。#10 ラトバラに関しては前戦に続く表彰台獲得、今季2勝目の可能性もあった展開だけに残念な結果だが、トミ・マキネン代表は以下のようにコメントし、前向きにラリーを総括している。

「ヤリ-マティ(ラトバラ)はデイリタイアから見事に復活し、それ以前にトップ争いをしていた時のスピードを(最終日に)取り戻しました。残念ながら総合上位フィニッシュは叶いませんでしたが、トップを競うスピードを備えていることは証明できたので、今回の経験を次のフィンランド戦につなげたいと思います」

WRC第9戦フィンランドは7月27~30日に開催される。トヨタにとってフィンランドはチームファクトリーがある本拠で、マキネン代表や3人のドライバーたちの母国。“ホームラリー”での躍進に期待したい。

《遠藤俊幸》

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