全国バス会社の“バスキャラ”を集めた初めての選手権で、西東京バスの「にしちゅん」が出場12キャラクターの中で1位を獲得した。
この選手権は高速バス情報サイトの『バスとりっぷ』が主催。応募した12のキャラクターについて15日間の人気投票を実施して、最大得票を優勝とするものだった。
西東京バス創立50周年を記念して誕生したにしちゅんは、スズメの男の子だ。熊本市内を中心とする九州産交バスの“ネズミじゃない、たぬき”の「産太くん」と激しく争い、にしちゅんが760票獲得で、第一回の優勝に輝いた。産太くんとの差はわずか23票。「ただいまこの選手権でなんと産太くんが暫定1位です!」と、一時は産太くんがフェイスブックにコメントしたほどの接戦だった。西東京バスは路線バス車内にもポスターを掲出、他社に先駆けて自社ホームページでもPRに努めて巻き返しに努めたという。その甲斐あって「酉(とり)年の飛躍の年に、素敵な賞をいただく事ができました」と、安堵する。
テレビ番組では影をひそめた感のあるキャラクターだが、バス各社ではキャラクター商品の販売や、地域の交通教室への出場などむしろ活動の幅を広げている。
にしちゅんもバスの乗り方動画出演や、警視庁のピーポー君とシニア向け交通安全教室で共演するなど、同社の顔として欠かせない存在になっている。
そんなにしちゅんが選手権優勝の副賞として贈呈されたのは、にしちゅんの好物であるおにぎりにちなんだミニ米俵3俵だった。中身は天日干しコシヒカリ、はえぬき、ササニシキの銘米だった。その様子を同社は「スズメだけに飛んで喜んだ」と言う。