気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2017年7月7日付
●日欧EPA19年発効目標、首脳会談、大枠合意宣言、EU側品目99%で関税撤廃(読売・1面)
●九州豪雨6人死亡、きょうも大雨警戒(読売・1面)
●ボルボ全車電動に、19年以降、EVやHVに集中(読売・10面)
●トランプ氏、トヨタを「称賛」米本社の新社屋開設に祝辞(読売・11面)
●キャンパス、世界一の「車」一から作る、工学院大学、ソーラーチーム、レース準備に300人疾走(読売・27面)
●優先支払い債権、560社分の300億円、タカタ(朝日・8面)
●中国IT大手、批判の的、自動運転違法行為の疑い、人気ゲーム子どもが依存(朝日・8面)
●上半期新車販売N-BOX首位、使い勝手のよさ評価(朝日・8面)
●東京湾にもヒアリ大井ふ頭コンテナで(毎日・27面)
●九州豪雨鉄道や道路寸断、ヤマト・佐川、配達に遅れ(日経・2面)
●ニュース一言、ヤマハ発動機・柳社長(日経・13面)
●サントリー、首位奪還、日経BP「環境ブランド調査」、2年ぶり(日経・14面)
●輸入車、電動で販売攻勢、上半期、20年ぶりの高水準(日経・15面)
ひとくちコメント
トヨタ自動車が、約10億ドル(約1100億円)を投じ、米テキサス州のプレイノに移転計画を進めていた北米本社の新社屋が完成。開所式に先立ち、トランプ米大統領から「北米トヨタの取り組みを誇りに思う」などと、トヨタを称賛する祝辞が届いたという。
トヨタが公表したもので、きょうの読売や朝日などが「トランプ氏『トヨタに拍手送る』、北米本社の開所を歓迎」と報じている。
それによると、トランプ大統領は,トヨタが今後5年間に100億ドルの対米投資計画を称賛して「製造業の雇用回復は大統領としての最優先課題だ」と強調したという。
トヨタの北米新本社では、カリフォルニアやニューヨークなど全米3都市に分散していた販売、製造、金融、コーポレートの4つの本社機能をテキサス州のプレイノに集約。1000以上の新規雇用を含む4000人が,年内までに約40万平方メートルの同じ敷地内で働くことになる。
もっとも、トヨタの北米本社の移転計画などはトランプ氏が大統領に当選する前に発表しているが、それでも「10億ドルを投資する決断を称賛する」などと持ち上げたそうだ。
トランプ政権発足前の今年1月には、トヨタがメキシコに建設中の新工場について「とんでもない」と名指しで批判していた経緯がある。言いたい放題だったトランプ氏も不人気続きで足元が揺らぎ、まるで心変わりでもしたかのようだ。