フォルクスワーゲングループは7月10日、ドイツに本拠を置く産業用ロボットメーカー大手のKUKA(クカ)との間で、戦略的提携関係を強化すると発表した。
今回の両社の戦略的提携の強化は、将来の自動車向けに、ロボットベースのイノベーションコンセプトを共同開発するのが狙い。フォルクスワーゲンはKUKAのロボット技術を導入して、最新の自動運転および自動駐車技術や、EV用テクノロジーを開発する。
このうち、EV用テクノロジーを開発するのが、「e-smart Connect」プロジェクト。フォルクスワーゲングループのEVの高電圧バッテリーを充電するために、実用的で使いやすいソリューションを提供する。ドライバーは、EVを指定された駐車スペースに停めるだけで、ロボットが充電ケーブルを接続してくれる。
フォルクスワーゲングループは、eモビリティ戦略を推進。2018年末までに、10種類以上の新型電動車両を発売する。さらに2025年までに、30の電動車両を投入する計画。
フォルクスワーゲングループのマティアス・ミュラーCEOは、「将来のモビリティを構造化することに、集中して取り組んでいる。これは革新的な車両の概念だけではなく、サービス部門における全く新しい要件を網羅している」と述べている。