ロンドンタクシーカンパニーは7月11日、次世代ロンドンタクシーの最終デザインを発表した。
ロンドンタクシーカンパニーは、中国のジーリー(Geely=吉利)の子会社。ジーリーは3億ポンドを投資し、次世代ロンドンタクシーの開発や新工場の建設を進めてきた。次世代ロンドンタクシーには、実績のあるボルボカーズの電動パワートレーンシステムと新しいEV軽量プラットフォームを採用。車椅子のアクセシビリティ、高いレベルの操縦性といった車両の主要な特徴を保持しながら、6座席を備えた広い室内空間を実現する。
ロンドンタクシーカンパニーは今回、次世代ロンドンタクシーの最終デザインを発表。すぐにロンドンタクシーと認識できる長方形グリルと、円形のヘッドライトが特徴。デイタイムランニングライトも組み込まれた。
電動パワートレインは、モーターを基本に、小型ガソリン発電機を備える。同社は、高度なバッテリー電動パワートレイン技術を、「eCity」と名付けた。eCityでは、最大およそ110kmをゼロエミッション走行。バッテリー(二次電池)の残量が少なくなると、発電専用の小型エンジンが始動。モーターに電力を供給するとともに、バッテリーを充電する。この際、最大航続可能距離は、およそ645km以上へ拡大する。
ロンドンタクシーカンパニーのクリス・ガビーCEOは、「英国のデザインとエンジニアリング、そして姉妹会社であるボルボの専門技術を駆使して、都市生活を変えていく」と述べている。