【アウディサミット】A8 新型が「ラグジュアリーサルーンのお手本」をうたう理由[写真蔵]

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アウディ A8 新型(アウディサミット)
アウディ A8 新型(アウディサミット) 全 66 枚 拡大写真

「レベル3」自動運転を実現したアウディの新型『A8』だが、商品としてのハイライトはそれだけにとどまらない。第4世代となった新型A8は、同セグメントの王者メルセデスベンツ『Sクラス』やBMW『7シリーズ』に対抗すべく、「スタイリッシュなラグジュアリーサルーンのお手本」とするデザインをはじめ、ショーファーカーに求められる機能・装備を充実させた。

スペイン・バルセロナで7月11日に開催された「アウディサミット」から、ワールドプレミアとなったばかりの新型A8の姿を、展示風景とともに66枚の写真で紹介する。

エクステリアデザインは、アウディならではのスポーティな佇まいの中に、先進性、ラグジュアリー性の高さを感じさせる要素を散りばめ、個性を演出する。フロントマスクは六角形のシングルフレームグリルを採用しながらも、その幅は従来よりも大きく、低く、さらに直立させた。コンセプトカー「アウディ プロローグ」で見せた新世代アウディの顔となっている。

エクステリアではサイドのシルエットが美しい。全長が従来型と比べ+37mm長くなり5172mm(ロングタイプの「A8L」は5302mm)となったことで、全高は+13mm(A8Lは+18mm)高くなりながらもスポーティなスタイルを実現している。デザイナー曰く、これにはキャラクターラインによる視覚効果もあるという。前後ホイールアーチにはクワトロの力強さを感じさせる膨らみを、さらにドアハンドルを貫く低いショルダーライン、ウインドウ下端を走るボディパネルの折れ目がクルマの長さを引き立たせ、全体として低く、さらに前傾したスポーティなイメージを作り上げている。またボディ下端のクロームのラインは低重心と高級感を演出している。

インテリアは、デザインと操作系統のシームレスな融合がコンセプトとなった。ボタンやスイッチを極力廃したデザイン、室内をぐるりと取り囲むラップアラウンドパネル、使用しない時は完全に隠されているエアコンの吹き出し口など、クリーンかつ洗練された空間を作りあげることに注力した。これにより、実際以上の広さを感じさせることにも貢献している。そしてコックピットの先進性をひと目で感じさせるのが、新採用の2つのタッチパネルディスプレイだ。

上段の10.1インチディスプレイ、下段の8.6インチディスプレイともにタッチパネル式になっており、それぞれがボタンのように音と触感によるフィードバックがある。ともにブラックパネル仕上げとなっており、未使用時には周囲のグロスブラックに完全に溶け込んで見えなくなるのも特徴だ。また、従来のMMIタッチパッドの役割を下段のディスプレイが担い、手書きによる文字入力、キーボードによる入力の使いやすさは格段に向上している。

またインテリアに採用されている素材は「本物」にこだわった。天然ウッドの採用はもちろん、植物由来の材料で手作業によってなめした革素材のほか、ヘッドレストにはベルベットのようなコクーンレザーを採用するなどにより、ビスポークによるオーダー製品と同等のクラフトマンシップを感じさせる高級感を作り上げた。

「クラス最大のインテリア」も新型の“売り”だ。ボディサイズの拡大と同時に、室内長も32mm延長。ロングホイールベースのA8Lは、ホイールベースと全長が130mm、全高が15mmプラスとなっている効果で、ヘッドルーム、ショルダールーム、レッグルームすべてに余裕のある空間を作り上げている。また右後席(左ハンドル仕様の場合)には、ファーストクラスの快適性を実現する「リラクゼーションシート」を採用。前席バックレストに組み込まれた電動フットレストにはフットウォーマーやマッサージ機能を盛り込んだほか、エンターテイメント機能をはじめとしたオプションパッケージも多数用意した。

走行面でラグジュアリーを演出するのは、2つの先進機能だ。「アウディAI アクティブサスペンション」は、AIの名の通り、走行環境や運転の仕方をセンシングすることで、クルマ側が走行に最適な車高を保ってくれるというもの。リアルタイムにホイールへの負荷を独立して増減させることが可能となっている。アウディは「かつてない柔軟性を実現」したと説明している。

もうひとつが「ダイナミック オールホイールステアリング」だ。いわゆる四輪操舵システムで、高速での車線変更時には前輪と同方向に後輪も操舵し安定した走りを維持し、低速旋回時には前輪と逆に後輪を切ることで取り回しの良さを向上させる。最小回転半径は、ボディが拡大にしているにもかかわらず従来型比で約1m小さくなっているという。いっぽうで、スポーツ走行時にはこれらの機能をフルに用いて、アウディらしいダイナミックかつ引き締まった走りを実現することが可能だ。

協力 アウディ(アウディサミット)

《宮崎壮人》

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