マイクロソフトは7月18日、中国のインターネット検索最大手の百度(Baidu=バイドゥ)との間で、自動運転技術の共同開発と世界規模での導入に向けて提携すると発表した。
百度は2017年4月、自動運転車のすべての主要な特徴や機能をサポートする包括的かつ安全で信頼性の高いソリューションを提供するオープンプラットフォーム、「Apollo」を発表。マイクロソフトは、「アジュール(Azure)」クラウドを中国国外のApolloに提供することで、グローバル規模の展開が可能になる。
マイクロソフトはすでに、コネクテッドカーから得る大量のセンサーデータや利用データを取り込み、そのデータを実用的な情報提供に応用するため、複数の自動車メーカーと協力している。トヨタ、ルノー日産、BMW、ボルボカーズ、フォードモーターなどは、運転者支援、予知保全、ボイスコントロールメディアなどのサービスに、マイクロソフトのインテリジェントクラウド技術を使用または導入する計画を発表している。
今回の提携の一環として、マイクロソフトと百度は、自動運転業界のデジタルトランスフォーメーションを目指すコネクテッドビークルソリューションと独自の顧客体験を提供する機会を探っていく。
マイクロソフトのKevin Dallas副社長は、「百度と提携し、自動車メーカーとサプライヤーが自動運転の実現に向けて、大きな一歩を踏み出すことを非常にうれしく思う。世界規模のクラウドAI、機械学習、多層構造のニューラルネットワーク能力をデータに応用することで、現在進行している自動運転車の安全化作業を加速できる」と語っている。