建設機械に後付けしICT化するデバイス、ミニ油圧ショベルの例…日本キャタピラー

自動車 ビジネス 企業動向
キャタピラーのミニ油圧ショベル『303ECR』の実機を展示している。『GCS Flex』を装着済みだ。
キャタピラーのミニ油圧ショベル『303ECR』の実機を展示している。『GCS Flex』を装着済みだ。 全 5 枚 拡大写真

日本キャタピラーは、7月19日から21日まで開催される 「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2017」に出展している。ブースでは、ICT仕様(2D/3Dマシンガイダンス機能)のミニ油圧ショベル『303ECR』の実機を展示中だ。

2D/3Dマシンガイダンス機能とは、GPSやセンサーによって高さや勾配をリアルタイムに把握できる機能のことで、経験の少ない作業員でも、正確な施工が可能となるもの。担当者は、「(国交省が提唱する)i-Constructionに準拠したICT建機というと、大型建機というイメージがありますが、ミニ油圧ショベルをICT仕様にすることで、都市部の施工でも利用しやすくなります」と説明する。

今回展示されているのは、キャタピラーのミニ油圧ショベル303ECRに、2D/3Dマシンガイダンスを可能とする後付けデバイス『GCS Flex』を装着したもの。日本キャタピラーでは、303ECRとGCS Flexのセットをレンタルしているほか、GCS Flexの販売も行っている。GCS Flexは簡単に脱着可能なので、油圧ショベルやブルドーザーなど他の建機に付け替えて利用することが可能だ。

このところ建設機械のICT化が進んでいるが、「背景には人手不足の問題がある」と担当者は説明する。こういった人的リソースを解決するためのソリューションは、今後も需要が続きそうだ。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 一気に200馬力以上のパワーアップ!? アウディのスーパーワゴン『RS4アバント』後継モデルは電動化で進化する
  2. トヨタ堤工場、2週間生産停止の真相、『プリウス』後席ドア不具合で13万台超リコール[新聞ウォッチ]
  3. トヨタ『クラウンセダン』は違う---水素を使う理由と苦労をチーフエンジニアが語る
  4. 日産『キャシュカイ』改良新型、表情を大胆チェンジ…欧州発表
  5. シトロエン C3エアクロス 新型、間もなくデビューへ…ティザー
  6. 女性向けキャンピングカー「Nomad Lux」デビュー 5月3日初公開
  7. ピアッジオが創立140周年、記念してペスパの特別仕様を発売---140台限定
  8. 春爛漫の新潟に名車が集結…20世紀ミーティング2024春季「クラシックカー&バイクの集い」
  9. 「何にでもなれる自由な存在」グランドクロスオーバー、スズキ『GSX-S1000GX』の凄みとはPR
  10. レクサス最小の『LBX』は、「サイズ的ヒエラルキー」から脱却できたのか?
ランキングをもっと見る