ホンダの航空事業子会社「ホンダエアクラフトカンパニー」(HACI)が米現地時間25日、「フライング・イノベーション賞」(Flying Innovation Award)を受賞した。
米ウィスコンシン州の都市オシュコシュで開催された世界最大のエアショー「2017 EAA AirVenture Oshkoshu」のオープニングセレモニーで、世界的な航空誌「フライング」が選んだ。自家用、商用を問わず定期航路と軍用以外の航空分野で、最も重要な技術革新を達成した航空機や航空機器に贈られる。
HACIは前年にもフライング編集者賞を受賞しているが、何にもまして同社として喜ばしいのは、ホンダジェットの独自開発技術が、高く評価されていたことだ。
同誌のスティーブン・ポープ編集長は、客室空間の拡大や騒音の低減、効率化のために施されたホンダジェットのオーバーウイングエンジンマウントを取り上げ、主翼の上に積むために特別設計したデジタル制御のHonda GE HF120エンジンについても、その技術力の高さを賞賛した。
「イノベーションを実現したホンダジェットは、この賞を受賞するにふさわしい。たいへんな努力により、大きなプロジェクトが成し遂げられることを見せてくれた。驚くべきストーリーだ」
また、HACIの藤野道格社長も「ホンダジェットの革新的なデザインおよび先進技術が認められたことを誇りに思います」と、語った。
オシュコシュのエアショーは2005年、HACIが初めてホンダジェットを一般に公開した場所でもある。またホンダジェットは2017年第1四半期(1~3月)に15機のデリバリーを実現。小型ビジネスジェットの中で、世界で最も多く供給された機体となった。